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アトリエ・アルコ

ARCOとは、Artと共に形作るという思いからつけました。イタリアを訪れて現地の本物の木や石を使い経年変化の楽しめる住宅を目の当たりにし、日本でもそのような建物を実現できたらと思い活動しています。


住所: 東京都三鷹市牟礼3-11-39

TEL : 0422-26-5010
E-mail :sawazaki@arco3.net
URL : http://arco3.net/

作品集

物件

■ 国分寺の家

広大な畑だった土地を分譲された一角。南北に家が迫る細長い敷地の為、暗くなることを心配した建て主。不安を払拭するため「東に面する大きな開口」「建物中央の天窓」「敷地奥に設けた庭」から十分な採光を確保した。限られた面積の中、玄関と階段をひとつの吹抜とすることで、明るく開放感のあるエントランスとなった。アールの壁と天井により、狭さを感じさせない柔らかい印象の空間となっている。切妻屋根のかわいい佇まいに、キューブ状に飛び出るバルコニーと、三角形の出窓がアクセントの外観である。

 

撮影 今堀陽平

■ 2世帯住宅I邸

敷地は、その昔傾斜地を造成してできた住宅街の一角。東と南...

■ イチ邸

住宅が密集する地域ではあるが、東側に果樹園が広がっていた...

■ 空を見る家

自宅兼アトリエの建物。敷地は同じようなボリュームの建物が...

プロの住宅レシピ

プロの住宅レシピ

■ 建坪8坪、限られた条件の中で工夫を重ねた住まい

洗濯機を置くスペースを確保するのも難しいほどの狭小住宅。
建坪わずか8坪という限られた条件と、ローコストという制約の中でも、できるだけの希望を形にするために、どこに手をかけ、どこを省くかをひとつひとつ丁寧に判断しながら計画を進めました。

狭小住宅の準耐火構造では、柱や梁もプラスターボードで覆う必要があります。LDKの中央に立つ一本柱も同様に覆う必要がありましたが、意匠的に木を現しにしたいと考え、プラスターボードの上からラワン合板を重ね、木の質感を感じられるよう仕上げました。柱には手すりを埋め込み、安全性とデザイン性の両立を図りました。

床面積を少しでも広く感じられるよう、ダイニング側の窓は奥行きを持たせた出窓とし、ベンチとしても活用できるようにしています。また、ロフトを設けることで、限られた空間の中にも複数の居場所を生み出しました。

敷地は五角形に近い変形地で、その形を生かして建物も敷地なりに計画。壁をすべて白で仕上げると単調になり狭さが強調されるため、一部にラワン合板を貼り、素材の表情をプラスしました。さらに天井には斜めのカットを入れることで、空間に動きを与えます。

キッチンは必要最小限の造作とし、市販のワゴンや棚を組み込めるように計画。機器のサイズを細かく測り、ぴったり収まるよう設計しました。
特に天板の薄さにはこだわり、ミリ単位で調整。既製品のように立ち上がりを設けると存在感が強くなり、重たい印象を与えますが、あえて立ち上がりをなくすことで軽やかな印象に仕上げています。

こうした細やかな工夫の積み重ねが、限られた条件の中でも心地よい暮らしを実現しています。