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豊田空間デザイン室

建築は風景・自然環境に呼応して、気持ちよく奏でられる楽器のようでありたいと思います。


住所: 京都府京都市北区平野上柳町26-69

TEL : 075-366-8672
E-mail :sat@toyoda-design.com
URL : https://toyoda-design.com/

作品集

物件

■ 大階段と内路地を彷徨う家

外観は京都ならではの形態から素材まで規制の強い地域(風致地区、特別修景地域)ですので、自然体で「現代的な町家」という形態を意図しました。
京都の歴史的な景観に融合しつつ、これからの街並へと継承し、懐かしさも感じるようなイメージとしています。
内部は気楽に立ち寄れるような感覚の住まいにしたいと考え、玄関とリビングを無くして、多様な使い方が出来る空間を実現しました。
在来の木軸構造を出来るだけ表し、間仕切や建具も最小限にとどめた「素のまま」の家を表現しました。玄関を入ってすぐの大階段は丘を上がるような気分にさせ、階段下は洞窟のような暗がりにこもる感覚をと、ぎりぎりの高さにし、収納、書庫、アトリエ等にしています。空間の「高低」のメリハリを付けることで、家の中に「明」と「暗」をつくりました。南・北のゾーンの中間は東西を貫く街の「内路地」のようになっています。 家全体が緩やかにつながり、「回遊できる空間」、日本家屋のように部屋の用途を限定しない彷徨える家としました。
断熱材はセルロースファイバーを吹込み、床下エアコンや土間クールをベースにし、冬は大型のペレットストーブの輻射熱で心地良く家全体が暖まります。

■ 細長い敷地形状を有効利用したリゾート風の家

細長い敷地で隣家が建て込むので、奥行きの長さを逆手に取り...

■ オーディオルーム+和モダンの家

半地下のオーディオ&シアタールームと生活空間を東西分離し...

プロの住宅レシピ

プロの住宅レシピ

■ 食と暮らしを楽しむ、9坪の都心の住まい

準工業地域に建つ、敷地面積わずか9坪の住まい。
この敷地条件の中で、暮らしのバランスを大切にしながら、ご夫婦の好きな「食」を楽しむ住まいを計画しました。

土地探しでは利便性の高い立地を重視し、限られた土地でも三階建てにすれば快適に暮らせると考えて、この場所を選ばれたご夫婦。狭小住宅であるうえに木造耐火構造としたため、壁厚が増して室内寸法がさらに制限されます。加えて、地盤の問題もあり、鉄杭を30本以上も打ち込む必要があるなど、設計上の工夫と見えない部分での手間やコストが大きくかかりました。

ご夫婦の共通の趣味は料理とワイン。
そこで、暮らしの中心をキッチンとダイニングとし、大きなダイニングテーブルを主役としました。空間に余裕がないことから、リビングを設けず、食卓を多目的に使うスタイルです。

キッチンでは、キッチンとカウンター、収納を一体化し、端から端まで同じ高さで作ったことで、伸びやかさと広がりが生まれました。
キッチン前面には13mm厚のタイルを採用し、自然なグラデーションと重厚感のある質感が、空間全体のアクセントとなっています。
収納では、壁の厚みを活かしてニッチを設けるなど、遊び心も大切に。飾り棚のようにデザインすることで、棚というよりはアートのような印象を与え、空間に奥行きを添えています。

吹き抜けや中庭のような大きな仕掛けをつくることはできませんでしたが、収納や階段まわりにデザイン性を持たせるなど、限られた条件を前向きにとらえた工夫と遊び心が詰まっています。
必要なところにはしっかりとコストをかけ、コストカットする部分はアイデアと工夫でカバーすることで、ご夫婦のこだわりを住まいに反映した狭小住宅です。