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■ 田園の家

那珂市の国道近くにあるこの土地は、雑木林や畑の風景が広がり、豊富な自然に囲まれていました。
その豊かなランドスケープと呼応するよう、住宅の構成は真四角の二階建て部分の周りを平屋が囲うというシンプルな構成としました。

平屋部分には、玄関や台所、水廻り、個室、納戸といった生活を支える部分をまとめ、広間を中心にぐるぐる回れる淀みのないプランとなっています。また屋根を支える八溝杉の垂木を現しとし、家の特徴である下屋の屋根を感じられるよう考慮しました。
広間の窓際は、低く抑えた深い軒と相まって、気持ち良い縁側のような居心地となっています。
二階部分は主人の個室となり、一階との程よい距離感が生まれることで、在宅仕事などにも対応できるよう配慮しています。

近所には納屋や蔵のある農家住宅が残る豊かな土地で、土にふれながら自然と共に広々と暮らす、小さな家を考えました。