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高橋勝建築設計事務所

京都、大阪、滋賀を中心に、全国で様々な設計・監理を行っています。
地域の景観や風土・文化を大切にしながら、クライアントと深く話合い、自然素材を使用しシンプルに、快適に、美しい建築を目指しています。


住所: 京都府京都市右京区西京極堤町26-2

E-mail :office@t-masaru.net
URL : https://t-masaru.net/

作品集

物件

■ 深草の工房住宅

京都市内にある木工職人と漆職人のご夫婦のための工房住宅である。
クライアントとは一緒に土地探しからはじめて、多くの会話を重ねる事が出来た。最終的にクライアントにより見つけられたのは市街地の近くにも関わらず静かで緑の多い場所で、北側には筍畑のために整備された竹林があり、素晴らしい借景を得る事が出来る敷地であった。
この敷地は土砂災害特別警戒区域の規制や京都市の景観条例等多くの建築的規制がありました。
私達はこれらの規制も含む条件を出来るだけ前向きに受け止め、この風景にふさわしい、ご夫妻の生活スタイルに合った職住一体の暮らしを静かに、快適に過ごせる家を目指しました。

 

PHOTO: 髙橋菜生

■ T邸の計画

RC造の作業場兼住宅の改修計画である。 敷地内の屋外もプライ...

■ H博士の家

限られたボリュームに子育て家族のための住宅を開放的に設え...

■ 紫香楽宮近くの家

クライアントにとって、新しく暮らす土地、新しいコミュニテ...

■ β本町橋

“日常” の実験基地β本町橋は、大阪市との協...

プロの住宅レシピ

プロの住宅レシピ

■ ポジティブなアイストップ ~壁によって生まれる解放感~

私たちは、都市部の住宅設計の際に2階リビングをよくご提案しています。リビングを2階にして、広いバルコニーなどと連続性を持たせることでプライバシーを守りながらも自然と繋がる空間を設けられるためです。生活していく中で空が見えるような外部とつながることは、居心地の良さや気持ちの面でとても大切だと考えています。

今回ご紹介するT邸も都市部にある住宅の改修です。このお住まいはもともとインナーバルコニーと大きな窓を備えてはいたのですが、向かい側にマンションがあり、視線を避けるためにカーテンを閉め切って生活している状態でした。目隠しの乳白色のポリカーボネートの壁はあるものの、人影が透けてしまうので少し心許ないと感じました。
そこでインナーバルコニーの一部を室内化し、よりプライベート感を高めるとともに新たなファサードとして鉢植えを置ける棚状の緑化壁を設けました。壁を作るというと空間を閉じるように感じられるかもしれませんが、緑化棚にすることで、外からの視線は遮りながら屋内からは植物と空が見え、より広がりを感じられるようになりました。
緑のポジティブなアイストップで開放的な大開口の空間が生まれました。