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■ 本棚と屋上のある家

計画地は、元々あったマンションを取り壊して出来た開発地内の土地で、敷地内に高低差のある設計・施工難易度の高い場所である。

クライアントは近所で本屋さんを営むご夫婦で、猫たちと共に暮らす為の高性能住宅をご希望頂き、ＬＤＫや寝室、本棚書斎などの居室を２階にまとめたプランをご提案し、ご採用頂いた。道路に面した東面以外は近隣建物に囲まれているので、解放されている東面に窓を集中させて採光や日射取得に配慮した。

また、ご希望の１つであった屋上は、周辺より高台に位置している土地の特性をうまく利用出来て見晴らしが素晴らしい。地上に庭の取りにくい都市部ではプライベートガーデンとして貴重な空間である。

Architect：丸山晃寿

Photo：東涌宏和

■ お客様をもてなすダイニング

二階に位置するLDK。
この住まいでは、訪れるお客様をダイニングに招きたいという声を受けて、少し囲まれた半個室のような空間に設計し、落ち着いて過ごしていただけるようにしました。LDKの真ん中に棚を配置して空間を分けつつも、回遊できる設計にすることで自由な動線を確保。リビングスペースに家族がいても気にせず、訪れたお客様との時間を快適に過ごせます。
リビングはキッチンと一体となる空間で、大きな木製サッシからは緑化されたバルコニーが楽しめます。
自然素材のフローリングや左官仕上げの壁など、優しい素材にこだわり、家族もお客様も気持ちよく過ごせる空間となりました。

Photo：東涌 宏和