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山口純建築設計事務所

住み手がおおらかに暮らしを楽しめるように、
建物自体はできる限りシンプルに、余白をもってつくることを大切にしています。


住所: 愛媛県松山市南町

E-mail :info@junyamaguchi-archi.com
URL : https://junyamaguchi-archi.com/

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作品集

物件

■ 木屋町の家

二年以上にわたる土地探しからのご相談でした。
敷地は南東に松山城を望む、周囲に集合住宅の多い条件でした。
そこにプライバシーを確保したうえで日常生活に自然を感じられる程よく外にひらかれた住宅をご提案しました。
ご夫婦ともにお仕事をされているため効率的な家事動線とし、大容量の収納スペースを確保することを求められました。
LDKは家族が自然と集まってくる最も居心地の良い空間としました。
西側の隣地駐車場側に設けた光庭は都市と家族の間の緩衝材となり、そこに設置した木製ルーバーが、周囲の環境が変化した場合にも上手く視線を遮ってくれます。
その光庭に植えられた実のなる木々が都市の生活に彩りを与えてくれます。
随所に空間の変化がある都市型住宅となりました。

■ 小原の家

南に宇和盆地を望む敷地での計画です。まずその素晴らしい風...

■ 南町の家

小さな設計事務所を内包した私の自邸です。植物、家具、書籍...

■ 徳丸の家

市街化調整区域内に建つ、家族4人のための平家住宅です。周囲...

プロの住宅レシピ

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■ 暮らしに寄り添う、“ちょうどいい”が詰まった住まい

こちらの住まいのLDKでは、家族が快適に暮らせる「ちょうどいい」が詰まっています。
まず、ちょうどいい室温維持です。断熱をしっかりと行い、天井のスリット部分で屋根裏も換気できる全館換気システムを設置することで、家全体の温度が一定に保たれ、エアコン2台で家全体の空調が賄えます。無駄なエネルギーを使わず、心地よい室温が維持されます。
次に、室内の明るさです。明るすぎず、ちょうどいい光の量を取り込むため、窓は必要な場所にだけ設け、過剰な採光を避けました。カーテンやロールスクリーンは設置せず、窓から見える植栽を楽しめる設計にすることで、緑と自然光を取り入れながらも、外の視線を気にせず過ごせます。また、夜は柔らかな照明で、空間全体が穏やかで心地よい雰囲気に包まれます。
そして、白と木材のバランスにも配慮しています。壁と天井を白で塗装し、シンプルで落ち着いた空間に仕上げ、造作家具やキッチン、本棚には木材を使用し、自然な温もりをプラス。木の素材感が強調されすぎず、白とのちょうどいいバランスを取ります。床材には地元の杉を採用し、手が触れる部分には本物の木を使うことで、自然の素材に触れながら暮らす心地よさも大切にしました。
最後は家族間の距離感です。1階と2階を明確に区切らず、2階の子供部屋が吹き抜けを通してLDKと繋がる設計にすることで、家族の気配を感じられる、ちょうどいいつながりを実現しました。無理をせず、暮らしに寄り添う「ちょうどいい」住まいとなりました。

Photo : 善家 宏明(ROMPS)