yate
住所: 神奈川県川崎市高津区溝口5-3-64 ramillete K
住所: 神奈川県川崎市高津区溝口5-3-64 ramillete K
■ 舞台の家
ステージのような半屋外リビングを持つ家である。
どこにいても家族とつながれて、広い庭に焦点が当たるような大らかな住空間を目指した。
キッチン、リビング、書斎、浴室、2階の勉強机、テラスのどこからでもステージを介して繋がることができる構成である。
お子さんたちが成長していく姿を見守りながら書斎に座る旦那さん、キッチンで料理を作りながら庭を眺める奥さん、勉強しながら景色を眺めるお子さん、そういう生活シーンのイメージを膨らましながら設計をした。
住まい手が自由なライフスタイルで生活ができるように極力部屋を小分けにせず、壁は最小限。空間に余白を残した。
平面形状はC型である。少し折り返された壁は構造の耐力壁として機能する一方で守られた雰囲気をつくるのに有効的である。
これが隣地に対して妙に良い距離感を生んでくれた。
設計:yate+前田工務店
施工:前田工務店
■ 海山を望む、アートとくつろぎのウィークエンドハウス
山と海の地平線を望む特別な場所に建つ、自然と調和するウィークエンドハウス。
2階のLDKは、大きな窓から雄大な景色を望める設計です。視線の先に向かって天井がゆるやかに高くなることで、空間に開放感と心地よい余白が生まれています。間取りは景色が開ける方向を軸に考えられており、四角い敷地に対して建物全体を25度傾けて配置しています。
一方、ソファスペースは約1.8mの低めの天井に包まれ、穏やかなぬくもりと心地よい閉じ感を演出。閉ざされた小さな居場所から広がる壮大な風景への視線の流れが、空間に豊かなドラマを宿します。
1階は、水回りをコンパクトに“島”状にまとめ、その周囲をぐるりと回遊できる動線に。アトリエや寝室を配しながらも、限られた面積に連続性と広がりを巧みに感じさせるデザインです。
住まい手の「自然を感じ、創造に没頭したい」という想いを反映し、外部とのつながりと内なる静寂が共存するこの家は、素材のコントラストにもこだわりを。
珪藻土の白壁に対してあらわしの木の天井が空間に温もりと深みを添え、ラフでありながら洗練された表情をまとっています。
自然の息吹を感じながら、静かな居心地と広がる景色が共鳴する、この住まいは、日常に豊かな時間と創造の余白をもたらします。
設計:yate + 前田工務店
施工:前田工務店
Photo:Tomoyuki Kusunose