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■ 羽曳野の住宅

土地の購入を決めてからご相談をいただき、土地購入.完成引き渡しに至りました。ゆとりのある敷地に木造平屋建てを建築しています。計画当初、２階の一部にも部屋を計画していましたが、建築費を抑えることと、必要なスペースを再度見直すことで、２階の部屋はなくし、その分、切妻の屋根勾配を生かした斜め天井を採用し、広がりのある住空間をつくることができています。

​木製で造作された玄関引戸を開けると、右手に玄関ホール、左手に玄関収納を備えています。玄関収納には、シューズ収納のほか、キャンプ用品などを置けるスペースに使われています。

室内は、リビング、ダイニング、キッチンを中庭を挟んで、ずらしながらつなげていて、視線の広がりを与えています。３つの個室を、ばらけて配置し、家族それぞれのスペースをつくっています。

共有スペースをまとめず散りばめることで、家族が一緒に過ごしたり、少し距離を置いたり、微妙な距離感を与えていることで、いろんな時間が過ごせるかなと思っています。

​室内は、黒色を基調とした落ち着いた雰囲気に仕上げられています。キッチン、トイレ、洗面などの設備類に至るまで、黒色で揃えることで、ホテルのような住空間としています。

■ 正面に窓を持たない住宅

正面の外観に窓がない住宅。
あまり窓を付けたくないというご希望もあり、正面の外観には窓を設けていません。その効果もあり、外観はシンプルで洗練されたフォルムが際立ち、クライアント様が希望された海外の三角の大屋根の住宅を実現しました。
そして、住宅全体が暗い印象にならないよう工夫が施されています。玄関にはFIXガラスを設けることで、室内に大きく光を取り込みます。 住宅の中心には中庭のようなスペースが広がり、リビングとダイニングキッチンが中庭を挟みながらずらすように配置されています。これにより、均等な自然光が差し込み、黒で統一されたモダンな印象の室内でも、心地よい明るさが確保されています。
スタイリッシュな外観デザインと光の工夫によりホテルのような住空間となりました。