所在地: 東京都 北区
土地面積: 133.2㎡
延床面積: 116.68㎡
土地の形状: その他変形地
初めて、依頼者と敷地に伺った時、風通しが良く、南東側隣家に隠れてプライバシーが良い小さな公園の様な場所がある事に気が付きました。隣家や道路からの視線を考え、斜め40度に平面軸を振った間取りが気持ち良いはずと、敷地からの帰り道で考えていました。
外壁をベトナムの黄色にしたいという、抽象的なイメージから、左官仕上の外壁をいくつも試して決めて行きました。
「提案・設計内容」
・猫と住む家
人も心地良い、猫も心地よいをテーマに、設計に取り組みました。敷地の中で最も心地よい場所を、猫が外で遊べるテラスとし、そのテラスから、光・風・眺めがリビングに飛び込んで来る間取りとしています。
猫が遊ぶ場所として、キャットステップ、キャットタワーでもある階段、キャットウォークとなる構造梁や、カーテンボックス・間接照明ボックス、猫穴、籠りスペース、外を眺める高窓・地窓などをつくっています。
時と場合によりけりで、猫が入って欲しくない場所には、格子の引戸を設計しました。調理・食事の時だけ閉めるのダイニングキッチンの引戸、1階・2階どちらかいて欲しい時の階段下ガラス引戸、出かける時の為の玄関格子引戸が自由に猫と人の領域を分けてくれます。
・プライバシー
建物を平面軸、斜め40度に振る事で、隣家の窓から中が覗かれない様にしています。2階テラスは、隣家の窓の無い壁と、道路から引きがある事でプライバシーが守られ、テラスに向いたリビングの大きな窓はカーテンをしなくても、目線が入ってこない快適な室内になっています。
・防犯
1階は小さな窓を天井近くの高い位置に設置することで、外部からの侵入の防止になっています。1階人が出入りできるのは、玄関1カ所にして、鍵のかけ忘れ等が無い間取りにしました。
・特徴的な小屋組み
梁や母屋などの構造材が見える、天井の小屋組みは、斜め40度に平面軸を降る事で複雑になっています。製作難易度が上がったこの小屋組みは、大工さんが腕によりをかけて作った力作で、独特の特徴的な力感のある場を形づくってくれました。
所在地: 東京都 北区
土地面積: 133.2㎡
延床面積: 116.68㎡
土地の形状: その他変形地