所在地: 大阪府 羽曳野市
土地面積: 32㎡
延床面積: 58㎡
大阪でよく見かける築50年の建売住宅の改修です。住人は設計者の母です。これから老後を迎える母にとって平屋として生活できるように設計しました。
このような建売住宅は大阪にある長屋を参考に戸建化しています。大阪の長屋は奈良や京都の町家のように坪庭などを設けず、暗いことが特徴で、建売住宅もその部分は改善されず、間口が狭く、奥に暗い構成となっています。しかもおおよその住宅では階段が急勾配で高齢で2Fを行き来するのは無理があります。
そういった問題を解決しながら母の老後を明るくするような改修を考えました。
構成は生活の中心となる広くて白いホールを1Fの中心に、その周りにキッチンや玄関、寝室設けました。2Fは将来出ていく可能性のある妹の部屋と息子家族が泊まりに来た時の寝室ともなる屋根裏としています。ホール以外の各室の仕上げはホールとの明確な差異を付けるため、既存の真壁を活かしながら色や素材のバリエーションを付けています。
施工は大工のいとうともひさと廣岡を中心に学生や素人、母を中心とした施工ボーイズというチームで取り組みました。施工技術は低くなるため、できるだけ簡易な方法で、ムラなど楽しめるような工法を採用し、工務店に依頼する場合では選択できない素材や仕様にチャレンジしています。
用途:専用住宅
Photo: kenta hasegawa
所在地: 大阪府 羽曳野市
土地面積: 32㎡
延床面積: 58㎡