所在地: 茨城県 つくば市
延床面積: 660㎡
土地の形状: 平地
茗溪学園中学校高等学校は、茨城県の筑波研究学園都市南端に位置し、国内外から生徒を募り世界的に活躍する人材育成を建学の理念として1979年に設立された。この建築はその創立30周年に伴い起案され、2016年文部科学省によるIB(国際バカロレア)プログラムの指定校認可を機にスタートした。
建築計画は簡潔にまとめ、1階は交流の場となるエントランスラウンジ、多様に変化するIBプログラムに応じて間仕切り可能な小教室群とIB理科実験室。吹抜けの鉄骨吊階段を2階へ進むと、展示ギャラリーを兼ねたホワイエを経て、最大一学年収容可能な300席を移動観覧席で収容できる多目的ホールとした。
内外装は、筑波の固有の風土と四季に由来する日本の伝統色で特徴付けて世界へはばたき活躍する卒業生の記憶の背景との彩りとなることを意図している。留学生も増加し交流や教育プログラムの活性化を目指したこの建築は、教育実験校として建学の理念を日々実践し継承する中核的な役割を果たすことを願い、ギリシャの賢人が交流したAgoraに因んでAgora棟と命名された。この計画は、私を含めて構造設計、音響設計、植栽、企画等多くの卒業生の協力で実現している。
所在地: 茨城県 つくば市
延床面積: 660㎡
土地の形状: 平地