所在地: 長野県
土地面積: 514.23㎡
延床面積: 165.54㎡
施工会社: 株式会社 久保建設
在宅勤務メインとなり、地方移住を決めた東京出身の30代夫婦、4人家族のための住宅である。
この計画は、新型コロナウィルスの感染拡大により家での生活が増え、外に出られず窮屈な生活を送る子供たちのために、のびのびと生活ができる新しい拠点をつくりたいという要望からスタートした。
敷地は長野県御代田町の長閑な丘陵地に位置し、夏は晴天率が高く過ごしやすいが、冬は積雪が少ないながら最低気温は-10℃近くになるほど寒い。日常生活が季節の変化に影響されず、子供だけではなく大人たちものびのびと過ごせるよう、自然環境を多く取り入れつつも冬の厳しい寒さに耐えられる高気密・高断熱住宅を目指した。
デザインは大きな切妻屋根に矩形の平面、リビングとひとつながりのロフト空間という単純な構成としており、この一体的な空間は風や光の通り道になり、多様な居場所が家族同士の心地よい距離感をもたらす。
特徴的な大きな開口部を設けながらも、C値(気密性能)は0.55cm2/㎡、Ua値(断熱性能)は0.33W/㎡・Kを確保した。自然環境の変化に対応し、室内環境を向上することから生まれたこの建築は、この地域に以前から残っていた家屋のように溶け込んだ姿となり、寒冷地でありながらも豊かな四季を感じられる、開放的な空間を実現させた。
2022年 第6回 日本エコハウス大賞 入選
2023年 第16回 長野県建築文化賞 優秀賞
所在地: 長野県
土地面積: 514.23㎡
延床面積: 165.54㎡
施工会社: 株式会社 久保建設