所在地: 北海道 十勝地方
作品紹介
敷地は十勝地方の防風林に囲まれ、豊かな風景が広がる場所です。中央にはシンボリックな木が3本(サン本)あり、この周辺の景色は母屋とその周りに散在(サン在)する小屋が風景を作り出していると感じた。建物の計画を行うにあたり、敷地への通路も無く、まずはアプローチの設計から始まった。
単にアプローチするのでは無く、敷地を囲っている防風林の中を抜けて徐々に敷地、シンボリックな木、建物の視界が見え始める様に考えた。
建物は3本の木と、この地方の風景を織りなしていた散在(サン在)する建物群、そして雪が少ないことから太陽(SUN)の恵みを享受できる様な三角(サン角)屋根とし太陽光パネルを設置し、さらに、空間を主に3(サン)に分けて、それらを透明なガラスでジョインとしていく計画とした。訪れる人は玄関ホールに足を踏み入れると、初めて3本のシンボリックな木が目に入り、これらの木々の特別な存在を感じることなる。住人はこれらの木を常に意識し、空間を移動することで異なる角度から自然を感じ、その厳しさや優しさを絶え間なく味わいながら、豊かな時間を過ごすこととなる。
PHOTO:Hiroshi Nagai