所在地： 愛知県 知立市
作品紹介
アトリエがある家
知立市に建つ約４５坪の木組み土壁の家です。
住まい手はお若いご夫婦と、まだ幼い二人のお嬢さん。敷地は北側の川に向かって緩やかに下る農地の中にあって日当りがとても良い場所。北側に開けた眺望がこの土地を見た時に感じた魅力ポイントの一つです。敷地面積は約１５０坪。広いお庭では野菜づくりも楽しみます。
この家の中心は薪ストーブのあるリビングです。東南の角には書斎コーナー、西側には襖を閉めれば客間としても使える、こじんまりとした小上りの畳の間があります。北側にはダイニングを配置しました。天井を低めに押さえて“包まれた感”のある落ち着いた空間です。横長の窓から北側の眺望を見ながら食事を楽しみます。
キッチンとダイニングは作業性を優先して直列でつなげることにしました。いずれ子供たちと一緒に食事の準備や後片付けできることをイメージしています。
リビングとダインニングに接してアトリエがありますが、ここは奥様の創作の部屋。
“ 楽しい仕掛け ”の絵本などの制作をされています。仕切りの戸を閉じたり開け放つことで、籠って没頭したり、時にはのびのびと気持ちを解放して創作できる空間です。
作業性を良くする為に、吹抜けにして北面の開口を高く大きめにとることで、照度の安定した天空光を取り入れました。また、画材や作品の収蔵の為に、吹抜け壁の一面を収納にしました。
一階の西側には主寝室、ウオークインクローゼット、水回りを配置してあります。二階には子供室。はじめは一室ですが、必要になったら二部屋に区画できるように考えてあります。
そして、読書好きのご主人の為の小屋裏書斎。壁一面が本棚です。屋根裏スペースを活かした小屋裏収納も設けました。
敷地南側にはトラス組の屋根が掛かるガレージ棟。これは普段は車庫ですが、奥様が大型の作品を制作するときの為の工房でもあります。
この家は暮らしの場であると同時に、野菜を作ったり創作活動のための “ 働く家... ” でもあります。
