所在地： 京都府 京都市
土地面積： 737.19㎡
延床面積： 224.34㎡
作品紹介
北嵯峨ののどかな田園風景の中に残る古民家を改修した。古民家特有の間取りや大きな小屋裏空間の魅力を活用しながら、明るく風の通る住空間を計画した。庭に面する南側に吹抜けのあるＬＤＫ、奥に和室や寝室が設けられている。吹抜け上部の外壁を全て開口に変更し、春季から秋季までは軒により直射光を遮るように計画している。また、吹抜けを介して温度差換気を行うことで、夏場は過度に冷房に頼らずに生活できるように配慮した。
既存架構は部材そのものは頑丈でありながら、現代の構造基準では不十分であったため、杉板落込み構法により構造補強を施し、接合部も補強している。建物内に残したかつての井戸は、室内温度の安定化に寄与している。
Photo：中村絵
