所在地: 和歌山県 那智勝浦町
延床面積: 95.49㎡
敷地は自然豊かな和歌山県那智勝浦町にある高台のニュータウンです。
道路から高低差があり、普通に建てると擁壁工事が必要な場所でした。
また敷地の南側は、現在空き地で今後どのような建物が建つのか不確定な状態でした。
その中で施主からの要望は、
(1)プランを工夫して、擁壁工事を行わず、敷地にある高低差をうまく利用してほしい。
(2)プライバシーが守られた明るい家にしたい。
(3)ミッドセッチュリーの家具が似合うすっきりとしたシンプルな空間にしたい。
私たちが提案したことは大きく3つ。
1.コストのかかる擁壁を無くし、斜めのスロープによって高低差を解消して、アプローチと駐車スペースとして利用すること。
2.採光は将来的に不確定な南側よりも、道路側の開けた東側に中庭を設けて取り入れること。さらに明るさを確保するため、中庭の壁は「斜め」にすることで南の光をより多く集め、 反射板として利用すること。
3.擁壁が無い分、限られた平地部分を有効利用するため、部屋と部屋同士を繋げて「廊下」を最小限にすること。無駄のないシンプルなプランとすること。
これにより、那智勝浦の気候を取り入れ、のびやかで開放的な建物を目指しました。
PHOTO:Hirofumi Imanishi
所在地: 和歌山県 那智勝浦町
延床面積: 95.49㎡