中山の住宅 -自邸-

  • 大きなL型窓のあるダイニング

  • オリジナルのコの字キッチン

  • テレビコーナー

  • 2階の田園風景

  • 設計室の打合せテーブル

作品紹介

松本市内でありながら、のどかな田園地帯に建つ住宅であり、その一室に”まるさわ設計室”がある。

敷地は道から導入路が20mほども続く旗竿敷地になっているが、南側には田園と山々の景色が広がる集落南端であり、とても解放感がある。

この辺りは東山からの傾斜地であり、導入路は隣の石垣と挟まれる形になるため、圧迫感がないよう平入り屋根としつつ2階はセットバックさせて玄関前に空が広がって見えるように配慮している。

各部屋は景色が綺麗に見えるように細心の注意と工夫を凝らしてレイアウトしている。キッチンとダイニングは朝日が入りつつ最も良い景色が見えるように雁行配置しており、L型の窓からの景色と風通しを確保している。一方、この土地は南風がとても強いため、L型窓のうち南向きはFix窓とし、東向きに木製の開き窓を設けている。主要な窓は可能な限り木製にしている。

景色を眺める明るい部分とは対比的に、少し奥まった位置のテレビコーナーは床を一段下げたカーペット敷きにしており、造付けのソファや薪ストーブといったしつらえにより寛ぎのコーナーである。

キッチンは人工大理石のL型カウンターに木製カウンターを組み合わせたコの字型の造作キッチンであり、居間やダイニングに面しながら個室感もあるように天井高や仕上げを変えてある。

使用する素材にもこだわりをもっており、左官壁はもちろんのこと、玄関ポーチや玄関土間の大谷石、玄関巾木やハーフユニットバスのタイル、風や光を通したい建具にはめ込んだ籐、古い型ガラスなど、質感や色合いなどが調和してバランスよく見えるようにしている。

構造材は横架材に県産材のカラマツを使用、柱材にはヒノキを使用しており、設計室として使う部屋の内装にもカラマツやアカマツなどの県産木材を使用している。

作品データ

所在地: 長野県 松本市

延床面積: 109.5㎡

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