笹部の住宅改修 Y邸

  • 改修後の外観 手前の格子出窓のある部屋がキッチン

  • 改修前の玄関の様子

作品紹介

築45年程になる木造2階建住宅の改修。

重厚な入母屋造りの屋根を持つ外観に調和すること、暗くて寒いキッチンなどの水廻りを最大限に快適にすること、特長的な玄関や和風の内装を施主の好みに合うようにリ・デザインするということをテーマに設計した。

建物は2階屋根まで入母屋造りになっており、耐震診断での性能は極めて低かった。そこで2階を減築しつつ重心を下げて外観と同時に耐震のバランスを改善した。また、視覚的にも耐震的にも軽くするために2階の屋根だけをカラーガルバリウム鋼板葺きにしている。

この家では、南東角の最も明るく開放的な位置にあった祖母の部屋をキッチンに改装した。もともと出窓があったことを利用し、出窓にキッチンを組み込んだ。キッチンは単なる設備ではなく窓の一部となり、レンジフードの存在感なども出来る限り消しことに配慮している。また、長さ2.5mのダイニングテーブルとシンク、コンロの高さを全てそろえ、部屋に入った時の視線が自然に窓の外に向き、庭と一体的な広がりを感じることができる。

 

作品データ

所在地: 長野県 松本市

延床面積: 160.04㎡

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