小網代の森の家

作品紹介

三浦半島の南端部、小網代の森を見下ろす高台の住宅。

小網代の森は小網代湾へと下っていく谷戸田が森林に還ったもので、敷地のある尾根から70haほどの谷状の森林とその先の湾が一望できます。

 

住宅の全体構成は、道路や隣家から森に面した庭のプライバシーを確保する事を第一に構成しました。すなわち道路に対して庭を包むように配置した平屋部分と、隣家からの視線を遮る二階部分から成ります。

開口部は道路側には最低限だけ設けたのに対し、庭側は大きく開いていて、庭と室内を連続させています。

平屋部分の約半分は土間の床で、納戸、ぶどう棚といった半土足・半屋外ゾーンとなっています。戸を引込むと完全に外気となり、庭と室内の中間的なスペースとなっています。

アプローチは道路から壁を貫通し、広めの土間を介して庭の先端のデッキまで来訪者を導きます。

PHOTO: Kai Nakamura

作品データ

所在地: 神奈川県 三浦市

延床面積: 119.232㎡

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