所在地: 山梨県 昭和町
延床面積: 173㎡
施工会社: ㈱ひかわ工務店
都心で生活するご夫婦から、ご両親の住む山梨県に移住し、二世帯で一緒に暮らす家についてご相談がありました。
計画にあたり重要視された事は、富士山を眺めながらお風呂に入ること、冬は暖かく、夏は涼しく過ごせることでした。
はじめて計画地を訪れたのは今から2年前の秋。
広い敷地に木造二階建ての住宅と、かつて家業で使われていた工場が建っていました。
建て替えにあたり住宅の配置は変更せず、住宅からの眺望を確保するために工場の一部を解体することにしました。
計画地の省エネ基準は東京の主要都市と同区分ですが、実際の暑さ寒さは都心に比べて厳しいものがあります。建物は気密断熱性能を高く設定し、地熱を生かした空調換気設備を採用しました。
建物全体を一つの空間として温熱環境の計画をしており、意匠的にも空間の繋がるデザインに拘りました。
天井に張った木パネリングがその意図を強調する様に視線を導きます。
食事や家族団欒の空間=「メインダイニング」、富士山を眺める浴室=「眺望風呂」として、家族が共有できる特別な場所を用意しました。
それぞれ個人が落ち着ける居場所も確保し、親世帯には小さなキッチンと洗濯スペースを設け、お互いが気兼ねなく日常を過ごせる様に配慮しました。
PHOTO: 繁田 諭
所在地: 山梨県 昭和町
延床面積: 173㎡
施工会社: ㈱ひかわ工務店