■ なじむ家
私たちが常日頃考えている『身体に馴染む家』。その考え方に...作品紹介
代々引き継いできたこの住まい。その場にふさわしい建築はピカピカの新築ではなくリノベーションだと感じました。広さは十分にある住まいでしたが十分に生かされておらず、生活動線を考えて空間を整理することからスタートしました。新しい手が入り、場にそぐわない空間にならないように手触りや風合いを大事にして素材やディティールを決めていき、お施主さんのスタイルを大事にデザインに落とし込んでいきました。出来上がってみると、とてもお施主さんに似合う家が完成しました。骨組みの状態から耐震工事を始め、職人さんたちの見えない努力が実を結び、とても幸せな建築として完成をむかえることができました。暮らしの中に音楽やファッションがあり単に住まいだけではない何かがそこに感じ取れます。
PHOTO: 藤本幸一郎