施工会社: 村上建築工房
作品紹介
大きな敷地の中に幾つかの建物が建っていて、その中の一つの「隠居部屋」と呼ばれていた建物に建主家族が住んでいました。その「隠居部屋」を建て替えこの平屋が実現されました。「大きな窓で夏みかんや柿のなる庭と家をつなげたい」という建主の要望を受け、幅3メートルの木製の全開サッシで「家族室」と呼んでいる広間と庭をつなげました。平屋という特性を活かし、仕切りの無い大きなワンルーム空間を中心に置き、そこから暮らしが展開していくような構成となっています。「家族室」と立体的につながるロフトは、収納や遊び場という空間利用のほか、全開サッシから入ってきた風を抜かす役割を持っており、快適性に貢献しています。料理が得意な建主のために、細部まで検討して大工につくってもらったキッチンを中心に、作業動線上に調理用の薪ストーブを配置するなどして、料理を十分に楽しめるようになっています。日々の暮らしを楽しむことができる平屋になりました。