作品紹介

築100年は優に超える養蚕農家の古民家再生プロジェクト。
施主は70代の高齢者で、1階を住居として使っていたが、養蚕をしていた⒉階及び塔屋は薄い板が梁にのっているだけで、梯子も壊れ、外階段でしかアクセスできず、養蚕をしていた大空間が眠ったままの状況で「蚕の家」としての魅力を失っていた。
施主の要望は合宿や落語会、茶道の会など多くの会がここで開かれていたこともあり「人が集い、語らい、食事をし、宿泊のできる場所にしたい」との事だった。
⒉階及び換気塔は丈夫な床を作り、階段と梯子を内部に設けたことで活動エリアを大幅に拡げ、1階は良さを残しながら居住性を高めた。
養蚕の記憶を残す蚕柱や大空間、軸組を残しながら、⒉階や換気塔には新たに換気と採光をもたらす窓を設けるなど、古いものと新しいものとの調和を求めた。

建築前の土地

作品データ

施工会社: 関工務所

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