船橋 梨園の家

作品紹介

梨園を営む二世帯・三世代の住宅。

元々敷地に建っていた瓦葺の母屋を同じ敷地内に曳家・移築し、新たに住宅を創るという計画。

新しい建物は、移築された母屋より主張しないように高さを抑えた平屋とし、東西に長い平面は、リビングを中心に親世帯・子世帯のゾーンに分かれ、同居しながら緩やかに生活空間を仕切っている。

構造はRCと木造の混構造、ゾーンごとに地震力を受けるコンクリート壁を配置し、梁を井桁に組み登り梁を架けることで、壁に仕切られながらも小屋組みが連続する一つの空間をめざした。

素材は架溝を構成するコンクリートと木、屋根には母屋と同じ瓦を用いた。庭にあったたくさんの庭石の記憶を引き継ぐよう、壁の足元には自然石を据えている。

時間と共に都市化の進む、都市近郊の田園風景の中で、いかに伝統を引き継ぎながら、未来に向けて新しい家族のための新しい住まいをつくることができるか、この住宅のテーマはそこにある。

建築前の土地

作品データ

所在地: 千葉県 船橋市

土地面積: 343.11㎡

延床面積: 262.43㎡

土地の形状: 平地

施工会社: みくに建築

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