所在地： 埼玉県 川越市
土地面積： 70.19㎡
延床面積： 66.87㎡
土地の形状： 狭小地
施工会社： 有限会社中杢商店
- K+Sアーキテクツ
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小江戸川越の町家
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西側外観。玄関左はシマトネリコ、右にモミジ、下草に香りのするコクチナシを植栽 Photo by 上田 宏
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外観夜景。玄関から解放された土間を見る Photo by 上田 宏
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土間から奥の裏庭、2階の食の間を望む Photo by 上田 宏
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夫の間。通り土間越しに道路まで見通す Photo by 上田 宏
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階段、食の間を見る Photo by 上田 宏
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食の間から居間と土間を見る。食の間に居ながらも土間を通して外部空間を感じる Photo by 上田 宏
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ロフトから南を見る。左にハイサイド窓、正面は換気窓 Photo by 上田 宏
作品紹介
この町家は3つのテーマを持つ。1つ目は川越の街並みに配慮し、街との関係性を密接にする事である。外壁の塗装色や木の縦格子、平入りの屋根形状は蔵造りの街並みの雰囲気を引き継いでいる。道路に面する土間の格子戸を全開すると、地域の人たちが気軽に立ち寄ったり、川越まつりの際にセミパブリックスペースとして利用できる。2つ目はいくつかの小間を、それぞれの距離感を大切にしながら配置している事である。１０個の小間の引戸を開閉する事により、街と家、それぞれの居場所に多様な距離感と関係性をもたらす。3つ目は光や風を取り込みつつ、効率的な自然エネルギーの利用を図る事である。高窓から程良い光を取り込み、小さな窓は換気の機能とした。屋根に集熱パネルを設け給湯システムを担うと同時に、将来温水ルームヒーターを活用することができる様になっている。またロフトの天井付近から１階の土間に温かい空気を送風するシステムを導入し、冬季の冷え込み対策としている。
