所在地: 茨城県 つくば市
作品紹介
「いのりの家」は、大人2人と子ども3人のご家族が暮らすお家です。
勾配が違う4面の三角屋根と、見る角度によって全く違う表情を見せる不思議な外観が特徴です。
道路側からは家型の壁がどーんと建っているかのように見え、家の中の様子はわかりません。
お庭側に回り込むと、木の外壁が貼られた広い軒下空間とウッドデッキがオープンに家族や訪問者を迎え入れ、温かく楽しい雰囲気です。
この配置構成により、家の中からは道路側の様子を気にせず、芝生のお庭側に向かって明るく開いて暮らすことができます。
1階の間取りの中心はキッチンです。台所に立っているお母さんは、子ども達が家の中のどこにいても様子を感じることができます。
あわせて家事動線もとても大切にしています。
お風呂~洗面脱衣室(洗濯)~ダイニング~キッチン~パントリー~ 勝手口の流れを一本にまとめ、日常の負担を軽減しています。
「いのりの家」の名前の由来にもなった、「いのりの部屋=礼拝室」は、不規則的な屋根の形なりに天井が構成され、小さな教会の中にいるような非日常的な空間になっています。
毎日ご家族で賛美歌を歌ったり楽器の練習ができるよう、簡易的な防音室の仕様としました。
そして、一見すると平屋のような外観ですが、実は2階建てです。
一番高い部分には、ふたりの男の子達のために、リビングからつながるロフト風のお部屋が隠されています。
その他、3カ所にはめられたアンティークのステンドグラス、可愛いタイル張りの手洗いコーナー、ダイニング奥のカウンタースペース、ウッドデッキの布団干しバーなど、小さな工夫も満載です。
お子さん達が健やかに育つことを祈り、育み、見守り続けるお家です。