■ オリーブハウス
プロヴァンス地方をイメージした建物は、エントランスは道路...作品紹介
20代の頃建築に対しある疑問を抱いていました。それは絵は画家でなくても2次元のキャンバスに誰でも自由に描けるのに何故建築の場合、空間という3次元のキャンバスに有資格者しかデザイン出来ないのだろうという事です。この素朴な疑問をコンペに投げかけ優秀賞を受賞したのが「柱と梁しか存在しない家」です。自分で特許も取得しました。その後時代は変わり「省エネ・エコ」が叫ばれる様になると共に自分でもこれからの住まいはいかにあるべきか上記の考えをベースにまとめてみました。それが「新しい住空間システム」です。今後の住まいの在り方は何百年も耐え得る堅固な構造体(RC外断熱)と内部可変空間を提供する事と考えます。省エネとはつまるところトータルコストを下げる事、物を大切にする事に他ならないと思うからです。地球温暖化が叫ばれる昨今建築に携わる者としてスクラップ&ビルドの考えを改めなければと思う今日この頃です。