所在地: 三重県
作品紹介
三重の古くから続く住宅地、母屋のとなりにあった古屋と同じ14坪の限られたフットプリントに建つ住宅です。設計では、狭小とも言える大きさの中でどのように家族の一体感や、空間の広がりが生み出せるかが問われました。
アプローチにはじまり、玄関、LDK、個室、屋上テラスから鈴鹿山脈への眺望まで、それぞれの層をスキップフロア状に連続させて繋いでいます。これによりリビングからはDKとスタディスペース、スタディスペースからは寝室とリビングという様に、常に1つの層が2つの層と隣合い豊かな空間の広がりを生み出しています。
外観は、地域を連想させる近隣と同じ材料を使い、建物の高さは隣家と連なる様に揃えられています。光は南からの採光が期待出来ないため、東西の連窓サッシにより一日中明るい光を確保しながらも、過分な熱量を調整しています。
新たな家族が、地域に連なる相を思いながら計画させて頂いた住宅です。