所在地: 埼玉県
土地の形状: 平地
埼玉県狭山市に建つ民家のリノベーションです。
大規模な改修にあたって、計画前に小屋裏を調査した際に棟札を発見しました。屋根の垂木に釘で打ちつけられていた板を取り外すと正確な築造年数がわかりました。板の表面は、囲炉裏の煙で黒く燻されています。
建物は狭山茶のお茶屋さんを営んでいた建築主の祖父が、大正 9年4月に建てた平屋の日本家屋。
昭和13年に屋根を瓦に葺き替えて、増築もされているようです。
約100年前の建物なので、もちろん基礎も断熱材も構造壁もありません。リノベーションにあたっては、間取り以前に、現在の建築基準に合わせて耐震性、耐久性、断熱性を確保することを目指しました。
具体的には、建物の外周に新たにコンクリートの基礎を増設。
建物全体を基礎や新しい柱、梁、壁で包むことによって、耐震性・耐久性の向上を目指します。
間取りについては、オーソドックスな「土間+和室(8畳+8畳)の間取り」を現在の生活に合わせて、再考します。
家の一番居住性のいい場所は、元々、客間や広縁だったトコロ。
この部分にリビングを配置して計画していきます。
所在地: 埼玉県
土地の形状: 平地