三保町の家（改修）｜建築設計事務所作品

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三保町の家（改修）

三保町の家（改修）

作品紹介

【雨でもバーベキューのできる屋根付きデッキテラスのある家】

敷地は丘陵地の閑静な住宅地。依頼主ご夫妻の本宅の隣家（木造２階建て・築40年余り）には親御さんがお住まいでしたが、亡くなられて空き家となったため、これをゲストハウスとして改修することになりました。依頼主は月に２回ほど友人を招いてバーベキューパーティを楽しむご夫妻。このゲストハウスには雨でもバーベキューパーティができる場として、そして親族・友人などが遊びに来て滞在できるゲストハウスとしての機能が求められました。

建物の西側1/3程度は減築（撤去）し、ご夫妻の家庭菜園スペースを確保。残りの建物部分は外壁・屋根を残しつつ、内部をスケルトン状態まで解体し、内装を一新しました。１階南側の一部屋は外壁を撤去し、バーベキューができる屋根付きデッキテラス（外部空間）としました。その隣には内部のダイニングスペースも設けています。１階北側の一部屋は上階の床を撤去して吹抜とし、光降り注ぐリビングルームとしました。ここには薪ストーブも設置ており、ゆらめく炎を見ながらの団欒も楽しめます。

建物周囲をとりまく緑豊かな木々は極力残す計画とし、内観・外観とも圧倒的な緑うるおう景観を実現しています。これは改修ならではの魅力といえます。「住宅街の価値は緑の量に比例する」ということばがありますが、今回の改修では住宅街の一翼を担うこの貴重な緑の景観を守ることができ、道行く人々の風景の記憶を次代へとつなぐことができたことを嬉しく思います。