所在地: 東京都
作品紹介
春には桜の咲くのんびりとした緑道に面した家です。
緑道沿いはあいまいな境界線となっていて、けもの道のようにシキチに出入りできます。
この緑道までもがあたかも自分のシキチのよう。
そこでアプローチから緑道、2階までを、ひとつながりに繋げながら、家のどこにいても緑道とのつながりを楽しめる様な計画にしました。
つながりながらも無防備な1階は、堅牢なコンクリート造として、宙に浮いた2階は軽やかな木造としてメリハリを付ける事で、緑道沿いのツリーハウスのような佇まいの家になりました。
守る事。それでもつながる事。
子供達には境界線はありません。走り回る育ち盛りの子供たちや家族の未来も含めて、ひとつながりに許容できる様な、そんな場所になりますように。
photo:西久保毅人