所在地: 東京都
作品紹介
「森を避けた住まい」
「私たちは一目でこの場所を気に入ったんです。家の敷地と思うと小さいけど、木々をよけたこの道がアプローチ。階段のところが玄関で、家が見えたらただいまーと思えるような。
街にいろーんなものを借りて、借り暮らしのような家になったら幸せだなーって思うんです。
もちろん、借りっぱなしじゃなくて、家の存在が、街の人たちにも喜びを与えることができたら最高だなぁ……って!」
周辺には巨木があちらこちらに生えていて、あたかも「先に生えていた木の方がエライのだ!」というかのように、木々をよけた街が形成されていました。
反面、街とは真逆の極小の敷地。あまりに小さいので内側について考えるのをやめ、この街がはるか昔、森だった頃を想像してみました。
photo:西久保毅人