所在地: 千葉県
作品紹介
クライアントより設計依頼があり敷地調査及びヒアリングに行った時のことを思い出す。
敷地の北側には4階建てのマンションが立地しており、その他は2階建ての住宅に囲まれた閑静な住宅街である。
敷地は約340坪と住宅地としては広く、敷地境界線には6M程の木々が密集しており、その中にひっそりと佇む平屋建ての住宅であった。
それらの木々が、近隣からの視線を遮ることで、落ち着いた雰囲気と緑化のパワーにより快適な空間を生み出していた。
要望は、木々は最小限の数とし、近隣からの視線の回避及び北側のマンションとの関係性に配慮することで開始した。
広い敷地を活かすために何が必要かを検証し、外部との接する空間を随所に配置するとともに中間領域により解放感を感じられる構成とした。
ダイナミックな5Mの大壁により、近隣住宅からの視線のシャットアウトし、そこに庭園を配置した。
居室のどこからでも庭園を望むことが可能で、木々と鳥のさえずりが自然を感じさせてくれる。
PHOTO:中村 絵