所在地: 兵庫県 多可郡
作品紹介
何気なく眺める景色が、懐かしく優しい「ふるさとの景色」
母屋の「離れ」としての子世帯住居の計画。
ご相談頂いたときは、使われていない「離れ」があり、その既存建物の「改修」か「新築」かの、どちらが良いかを判断するところからの家づくりスタートでした。両方の案を複数ご提案する中で、既存建物とは違う建物配置「南の里山に開く家」が選択され、新築することに決まりました。
『人と人の間』…子供から大人へと成長する、とても大切な時間をすごす場所『HITOMA』は、日常の暮らしの中で、人と人のつながりをより濃密に感じられる家。子育てや家族ですごす時間、緩やかにつながる空間での個の時間、その時々の日々の何気ない時間を楽しめる住まいです。
『一間』…「ひとま」ゆるく仕切られた空間は、大きな一つの空間。大きな箱の中に小さな1つの箱を挿入することで、視覚的にも緩やかに空間を区切りながら、様々な用途のスペース計画しています。暮らしの中で、この場所の四季折々のうつろいを感じ楽しむ為の場所。南の里山に大きく開いた開口部からは優しく光が届き、まるで家自体が大きな縁側かのような心地よい空間となる。
日々の暮らしで、何気なく眺める景色が、懐かしく優しい「ふるさとの景色」となる。そんな住まいが『HITOMA』なのです。
photo:K’s Photo Works 野口 兼史