所在地: 兵庫県 赤穂市
作品紹介
日本的な和を感じる家でありながら、現代の技術を盛込む
『懐かしさを感じる家』『共働きにも配慮した家』このようなキーワードから家づくりがスタートしました。
日本的な和を感じる家でありながら現代の技術を盛込み、水廻りに裏動線を確保した回遊性のある家事動線を確保しています。内と外が曖昧な空間があり、日本的な陰影や構造構成の家『ウチソト』。
敷地は兵庫県南西部の赤穂市に位置し、敷地南側が梅畑となっている景観に恵まれた敷地に、この家は建っています。やがて宅地化されるまでの間は、この南に広がる梅林を借景として楽しめる様、南に開けた住まいである事がご夫妻からの要望の一つでもありました。反面、東側接道については、20mを超える接道があり、生活道路、地域、庭、建物と、それぞれの距離感を丁寧に調整しながら計画を進めるよう配慮しました。
周辺環境や地域とのつながりや距離感を緩やかに調整できる要素として、『軒』『土間』『格子』という伝統的な要素を用いながら、日本的な陰影、リズム感のある構造構成を感じる『中間的な領域』を随所に配置する計画としています。
ゆったりとした敷地の中に繰り広げられる、内外の曖昧な空間に、大切な人々が自然と集い、緩やかなコミュニケーションが生まれ、豊かな時間が紡がれる事を願っています。
photo:Studio REM 平 桂弥