■ 朝日の家1
敷地は閑静な住宅街に位置する。設計時のヒアリングを重ね、...作品紹介
「終の棲家を」という施主の言葉からこの計画は始まった。
私も一生使ってもらえる家を造りたいと思いこの仕事と向き合っているが、面と向かって伝えられたこの言葉は重く、施主の思いの大きさを表している。
多くの打ち合わせと四方山話を重ねながら施主の思いを形にしていった。
一番のコンセプトは、日常空間とは別に読書家の主人のため、非日常空間を造ること。日常の生活空間は柔らかな陽の空間、非日常の空間は重厚な陰の空間としたことにより、家としての深みはより一層増したように思う。
この家の一生は今始まったばかりだが、これから先「終の棲家」として施主と共に穏やかな時間を重ねて欲しいと願う。