■ fuseika
計画地は3方が道路に面しており、自ずと周辺環境との関わり方...作品紹介
川西市内にある20年ほど前に分譲された分譲地の一角に分譲当時から空地のまま、放置された一画が残っていた。
敷地南側には土地の前オーナーが植えたヤマモモの木が一本だけ生えており、初めて敷地を見に行った時には、綺麗なピンクの花が無数に咲いていた。そのため、この住宅を計画するに当たり、このヤマモモの木を残すという事と、家のどこに居ても、この木が見えるように計画を進めることにした。
計画地は郊外に多く見られる成型の分譲地で、四角い敷地に四角い住宅が建ち並ぶが、そのため、折角南に面していても、1階に自然光が入っている住宅は少ない。
そこで、東西に細長い建物とし、出来るだけ北側に配置し、敷地南側を空けることで、木を残し、更に南側からの自然光を可能な限り室内に取り入れる事を意識しながら、設計を進めた住宅である。
photo:絹巻豊