所在地: 大阪府 箕面市
作品紹介
箕面市内の山を切り崩して開発された比較的新しい住宅地での計画である。
周辺は大手ハウスメーカーから地元の工務店まで、幅広い住宅が建っており、それぞれ、形や外装材といった多種多様な要素が入り混じった主張し合う街並みとなっている。
そこで、計画地では、周辺環境とは逆の路線で、住宅としての存在感を消すことで静かな存在感を出せないかと考えた。まず、建物形状は無駄な凸凹を無くし、建築形態としての余計な主張を避け、単純な箱型としている。この単純性は、最小限に間仕切られた内部空間にも反映されている。
次に出来るだけ主張しない色、又、自然環境や、人工的環境に馴染む色を外装色として取り入れる事で、周辺環境に馴染むよう、心掛けた。
その結果、非常にシンプルな黒い箱が出現することになった。
photo:絹巻豊