■ 滞在型農園のラウベ
photo:神家昭雄建築研究室作品紹介
宍粟市山崎町の民家が点在し、田園風景が広がる閑静な場所に建つ若い作家夫婦のギャラリー・工房を持つ住宅です。
二人の作るカトラリーは、ベルサイユ宮殿にある有名なレストランをはじめ海外のレストランで使われています。
夫婦はアートを日常にとの思いからギャラリーを持ちたいと考えていた。
計画は、かつての農家の土間のような玄関土間を中心に住宅・ギャラリー・中庭・工房へとつながる構成。
ギャラリーは台形平面の不思議な立体空間。
住まいはシンプルで一階をパブリックな性質のある居間・食堂に、二階はプライベートな個室を配した。
居間の大きな出窓からは田園風景を。
高窓からは雲の流れや月の動きを。
自然の移り変わりをより感じることができるよう配慮し、心豊かになる場を考えた。
photo:笹倉洋平