■ 竪の家
必要最小寸法の検証と快適性の実証 この住宅は佐々...作品紹介
小さな家|
敷地は田園に囲まれており、そののどかな空気と風景の中に「小さな住宅」を計画した。この計画では住宅の居室を分解し、外部や居室間の関係を元にひとつながりの動線としてつないでいる。
「来客駐車スペース」と「家族の庭」が求められていたため、2つの外部スペースを確保しながら建物配置を決定した。
多様性|
それぞれの居室は容積、仕上げ、開口が異なる。隣り合う居室との差異は各個室の個性を強める。また開口においては同じ光源であっても「大きな開口からの光」と「暗い場所に差し込む光」では異なる質のものとして感じるため多様な感覚が得られる。
ひとつながりの空気|
これらの居室群は扉を空けると「ひと繋がりのワンルーム」となる。一般的なワンルームと異なり全体を見渡すことはできないが、いくつかの居室が視覚的に繋がり、その先のいくつかの居室とは空気でつながっている。 見渡せる範囲の居室までは視覚的要素が強い繋がり関係として、 また視覚が届かない範囲は視覚以外の感覚によってつながる。ひとつの居室に差し込んだ光や風、家族の行為や気配がその先へと広がっていく。