■ 竪の家
必要最小寸法の検証と快適性の実証 この住宅は佐々...作品紹介
立地|
敷地南側には6階建ての集合住宅が建っており、始めて敷地に訪れた時には敷地全体が日影に覆われていた。影地においてどのようなあり方で自然光と関わり明るい室内を得られることが出来るのかというのが敷地から与えられた条件となる。さらに1階の南面は集合住宅の駐車場が隣接していたため排気ガスや車のヘッドライト等が干渉してくる為、南面に開口を設け難いという状況も重なっていた。
干渉スペース|
そこで日影の影響を受け難い敷地北側に受光面としてヴォリュームを設け、そこから自然光を採ることにした。受光ヴォリューム内は2層になっており南側からの強い日差しを一旦階段室スペース内で受け、そこを介して各所室に柔らかい光を届ける計画となっている。
多様な風景|
ひとつの開口から採り入れられた光が反射・拡散・回折しながら周囲の諸室を横断していく。それら開口(外壁開口と間仕切壁開口)が複数存在することで相乗効果を伴った多様な内部風景を作り出している。時間のうつろいと共に刻々と表情を変えながら。