法連町の家

作品紹介

外縁側と内縁側
光と風を纏う光溜

 

高齢者(施主60代夫婦)と住宅地という高齢化が進むにつれて増えてくるであろう状況において提案した住宅である。敷地内は建物含めて庭/縁側/生活空間/光縁/客ノ間といった5つの領域によって構成されている。住宅地の境界に以前から疑問を持っていた。ここでは隣地との境界を曖昧にし、敷地奥では「街の余白」を繋ぐように家庭菜園を隣地と連続させた。「縁側」は前面では近隣との交流の場として、敷地奥側ではプライベートな家庭菜園の休憩スペースとして、さらに客ノ間への動線として計画。「日常的」な生活空間は1階に配置し縁側を介して前述の庭へと展開していく。来客時やお子さんの帰省時など「非日常的」な場所を客ノ間として2階中央に配置。客ノ間の周囲には二つ目の縁側として光縁が計画されている。光縁では屋根からの自然光が半透明の布の間で拡散し、さらに風が加わることで自然に呼応した「揺らぐ光溜」が生まれている。方形屋根、縁側といった形式が今後も有効であること、外部空間を積極的に暮らしに取り入れること、日々新しさを感じられる自然現象を空間に反映すること。それらが重なり合うことで老後の豊かな暮らしにつながればと考えた。

作品集

物件

■ 竪の家

必要最小寸法の検証と快適性の実証   この住宅は佐々...
物件

■ 羽根北の家

格子天井と半壁による個と共有スペースの共存   のど...
物件

■ 法連町の家

外縁側と内縁側光と風を纏う光溜   高齢者(施主60...
物件

■ 城山の工房

敷地はいくつかの候補地を見たうえで、施主と共にこの場所を...
物件

■ 葵の家

住宅が立ち並ぶ地域において公共施設の駐車場や広場が近接す...
物件

■ 宇陀の家

光とスケールでつなぐ古民家改修の作法   江戸時代後...
物件

■ 上原の家

敷地は、農地に囲まれた緩やかな斜面地であり、北から東まで...
物件

■ 梅森坂の家

住宅地に建てられた住宅である。敷地内には1.5m程の高低差が...
物件

■ OHS

物件

■ 山之手の家

立地|敷地南側には6階建ての集合住宅が建っており、始めて...
物件

■ 栄町の光溜

内外、二世帯をつなぐ光庭   建替えによる二世帯住宅...
物件

■ 志賀の光路

街路を拡張する庭と光を取り込む高窓   住宅地の風景...
物件

■ imai

敷地からうまれた水平・垂直方向への広がり。​   間口...
物件

■ UNOU

自然が通過する、縦と横の開口。内部をつなぐ境界。   ...
物件

■ OSHIKAMO

敷地は住宅地にあり、母屋に隣接している。家族が集まる場所...
物件

■ AMA

小さな家| 敷地は田園に囲まれており、そののどかな空気と...
物件

■ OGAKI^HOUSE

季節風と周辺環境暮らしと自然の距離   敷地は住宅地...