■ 竪の家
必要最小寸法の検証と快適性の実証 この住宅は佐々...作品紹介
住宅が立ち並ぶ地域において公共施設の駐車場や広場が近接することで、その上空へ視界が抜けるということがある。この敷地はそのような一方向への抜けが確保できる場所であり、近隣が接する3方を閉じながら広場上空に向けて室内から視界を外部までつないでいくことが望まれた。1階は駐車場収納スペースを充実させ、2階はリビングを中心としたワンルームで構成されている。マッシブな外観に大きく開いた開口部には中庭が設けられておりリビングと遠景の中間領域としてアウトドアリビングとしての利用が想定されている。ダイニングはキッチンとフラットの大きなテーブルを製作し、ゆとりある居場所となっている。リビングの奥に配置した一段高いデスクスペースは家族で外の景色を眺めながら各々の時間を過ごす場所である。子供部屋は快適性を確保しながら、子供が楽しめることが大切だと考えているのでコンパクトであるが上下2層に居場所を設けた。