城山の工房

作品紹介

敷地はいくつかの候補地を見たうえで、施主と共にこの場所を選んだ。利便性が良いだけではなく、環境が恵まれていたからだ。敷地西側は住宅の先に中高層のビルや病院が立ち並んでいる。敷地東側は神社のある森が広がっており静かに時間が流れている。都市と自然の境界に、この小さな工房は立っている。
敷地は2面道路に接しており、道路中心から2m後退した位置が敷地境界となり、さらに風致地区のため隣地境界から1.5m、後退した道路境界からさらに2m後退した位置にしか建物が建てられない。法規により後退した約9坪がここで建設可能な敷地面積であった。よって敷地形状をオフセットした、ショートケーキのような形状が必然的に導かれた。用途は1階を陶芸工房として使用し、2階は梱包やギャラリー、セカンドハウスや来客の宿泊などを想定している。各居室と周辺の風景をつなぐことで小さな建築に多様な個性がうまれると考え、3つの開口を計画した。1階の工房と森を地続きでつなぐこと、階の移動時に通過する階段室は街を眺める場とすること、2階は額縁によって切り取られた森が飛び込んでくることを意図した。小さな建築に大きな窓を設けることで周辺環境がそのまま内部空間の印象につながり、街や森の中にいるような感覚を覚える。この小さな工房は、法から定めれらたヴォリュームに、立地から導かれた開口を設けることで、規模を超えて多様な風景とつながることを意図したものである。

作品集

物件

■ 竪の家

必要最小寸法の検証と快適性の実証   この住宅は佐々...
物件

■ 羽根北の家

格子天井と半壁による個と共有スペースの共存   のど...
物件

■ 法連町の家

外縁側と内縁側光と風を纏う光溜   高齢者(施主60...
物件

■ 城山の工房

敷地はいくつかの候補地を見たうえで、施主と共にこの場所を...
物件

■ 葵の家

住宅が立ち並ぶ地域において公共施設の駐車場や広場が近接す...
物件

■ 宇陀の家

光とスケールでつなぐ古民家改修の作法   江戸時代後...
物件

■ 上原の家

敷地は、農地に囲まれた緩やかな斜面地であり、北から東まで...
物件

■ 梅森坂の家

住宅地に建てられた住宅である。敷地内には1.5m程の高低差が...
物件

■ OHS

物件

■ 山之手の家

立地|敷地南側には6階建ての集合住宅が建っており、始めて...
物件

■ 栄町の光溜

内外、二世帯をつなぐ光庭   建替えによる二世帯住宅...
物件

■ 志賀の光路

街路を拡張する庭と光を取り込む高窓   住宅地の風景...
物件

■ imai

敷地からうまれた水平・垂直方向への広がり。​   間口...
物件

■ UNOU

自然が通過する、縦と横の開口。内部をつなぐ境界。   ...
物件

■ OSHIKAMO

敷地は住宅地にあり、母屋に隣接している。家族が集まる場所...
物件

■ AMA

小さな家| 敷地は田園に囲まれており、そののどかな空気と...
物件

■ OGAKI^HOUSE

季節風と周辺環境暮らしと自然の距離   敷地は住宅地...