■ 竪の家
必要最小寸法の検証と快適性の実証 この住宅は佐々...作品紹介
必要最小寸法の検証と
快適性の実証
この住宅は佐々木事務所に隣接するコンセプトハウス兼自邸です。建築は言葉や写真より体感してみないと伝わらないため、設計事務所ではあまり例がありませんがモデルハウスを建てました。この住宅は要望を満たした一品生産型の住宅ではなく、どのような敷地にも通じる要素をもち、今後の提案の物差しになるような住宅を目指して計画しました。そこで住宅の基本となる各居室に必要な寸法の検証から始めました。
住生活の検証によると1.55mの幅があれば、どの居室も生活可能であることが分かりました。よってすべての部屋の幅を1.55mとしています。プロジェクトごとの要望に対して、この寸法を広げて計画を行っています。最小値を体験することで、ではあとどれくらい広くしたいのかお施主さんもイメージしやすいです。また、これまで住宅依頼の多くが延べ床面積30坪前後であったっため床面積もそれに合わせて計画しました。建設費についても単世帯住宅の平均的コストとなっています。