所在地: 滋賀県
本プロジェクトは、南北に間口7mの東西に奥行36mという、細長い土地に計画された住宅です。クライアントはこの敷地条件の中でも内部を出来る限りシンプルに構成を行い、光の入る南側の外部空間との繋がりを創り出せる空間を望まれました。
そこで建物自体を北側に寄せシンプルな構成で細長い間取りを構成し、それに沿うように南側に細長い中庭空間を創り出しました。中庭は杉板型枠のRC壁を背景に舟石や清流にある雑木を見立てて構成を行い、内部から見たときに一枚の絵になるように庭を創り出しました。
そんな自然を上手く一枚の絵のように見立てて取り込んだこの住まいは、家にいながらも四季折々の変化や時間の変化を楽しませ、クライアントの日常に豊かな変化をもたらしてくれるはずです。
photo:山田雄太