所在地: 三重県 津市
作品紹介
本計画は三重県津市の古い住宅地に建つ住まいの建替え計画です。クライアントはお母様と暮らす「終の棲家」としてお互いが干渉しすぎない独立した部屋のある住まいを望まれました。
そこで本計画では2人暮らしでありながらも、それぞれの生活にあまり干渉しないよう独立した間取りを確保し、緩やかにお互いを見守ることの出来る住まいを創り出しました。足腰の悪いお母様の部屋はワンルームで全ての用途を満たすことの出来る空間を確保し、クライアントの空間は趣味の絵を描くことのできる土間アトリエがある空間を創り出しました。
親子という大人の二人が一緒に暮らしながらもお互いの生活を尊重し、緩やかに見守ることのできるこの住まいは、お互いの余生をそれぞれにゆっくりと過ごし、楽しむことのできる「終の棲家」としての「ひとつの在り方」のような気がします。
photo:山田雄太