所在地: 東京都 文京区
土地面積: 112.45㎡
延床面積: 158.77㎡
土地の形状: 旗ざお地
この計画は、東京の典型的な住宅街にある旗竿敷地を手に入れた施主からの相談を受けて始まった。
敷地状況は、接道路地沿いにも隣家が迫り、唯一敷地奥に隣接する寺院の境内に向かってのみ開けていたことから、居住空間として快適な空間を実現する為の採光と通気の確保が大きな課題となった。
計画は、最大限のボリュームを確保した中央部に地下まで達する三層の吹き抜けをとり、そこに天窓と階段を配置することで天空の光を地下を含む全ての空間に行き渡らせ、隣接家屋の隙間を抜ける微細な風を取り込む通気開口を慎重に配置することで、淀みない風通しの良い室内環境を実現させている。
唯一開けている隣接寺院の境内に向けて間口一杯の水平窓をとることで、この住宅の為にデザインした囲炉裏の様な重心の低いソファからは四季折々の樹木の移ろいがワイドスクリーンのように展開し生活に潤いをもたらしている。
写真:梶原敏英
所在地: 東京都 文京区
土地面積: 112.45㎡
延床面積: 158.77㎡
土地の形状: 旗ざお地