所在地: 北海道 札幌市
延床面積: 80.19㎡
「本棚が欲しい」という要望から始まった計画です。
–改修前の課題–
· 大量の本の収納
· 昼間も蛍光灯を付けずには居られない居間
· 書斎と居間の床の段差をなくしたい
· 住まい手が抱いていた大地震への不安
· 冬場、とても寒い
住まい手は教職を退官した女性。30年前の建売り住宅を思い切って
改修し、住み慣れた地域に暮らし続ける為の依頼でした。
1階の書斎と居間をワンルームにまとめ、床もフラットに。内壁を
撤去する範囲を、長く過ごすワンルームとその2階部分に限定し、
居住環境と共に耐震・断熱の性能面で底上げする提案としました。
床壁天井の断熱材は入れ替え、防犯も考慮し不要な開口部を
整理しつつ、古いアルミサッシを断熱仕様のサッシに交換して
います。耐震診断のチェックをしてみると間口方向の壁が
圧倒的に不足していたことから 、あらたに耐力壁を設け、
金物による補強も行いました。
この部屋で一日の大半を過ごす住まい手が、時間の変化を
感じられるようにと提案した吹抜は、夏は通風、冬は2階を
暖める煙突の役割を兼ね、何より「気分がせいせいする」と
好評であったのは嬉しいことでした。
所在地: 北海道 札幌市
延床面積: 80.19㎡