所在地: 東京都 清瀬市
延床面積: 97.42㎡
施工会社: 内田産業
4頭の小型犬と暮らす建て主は、犬たちと戯れたりそれぞれの趣味(キャンプ、酒、料理)を楽しむ暮らしを求めて都心へ通勤できる郊外へ移り住むために、新しい家を計画しました。郊外の環境を活かすこと、そして犬との暮らし方がこの住宅のデザインテーマとなりました。
【周辺の緑を内部へ取り込む】
敷地周辺には公園や小学校、生産緑地などの緑が点在していますが、敷地の前面には長屋、背後には小学校の体育館が建ち、緑の連なりを断絶してしまっていました。そこで、長屋の先にある線路向こうの公園から敷地内へ、そして背面の小学校の並木へと緑が連なるように、敷地の対角に小さな2つの庭をつくり、住宅の軸を緑の軸と添わせることで郊外の豊かな環境を住宅内へ取り込むことにしました。
【斜めの階段とねじれた屋根】
緑の軸に沿わせて棟木を斜めにかけることで屋根にねじれが生まれ、おくにわからまえにわに向かって屋根勾配は緩やかになり、公園の大きな緑に向かってひらけていきます。内部の階段も棟木に沿わせて傾けることで犬達が昇り降りできる緩やかな階段が実現しました。
【犬とともに暮らす】
1、2階ともに斜めの階段によって緩やかに仕切られたプランとし、犬たちが走るまわることができるようにしました。人間のみの住まいと考えると無駄に思われる斜めの小さなスペースも、小型犬にとっては自然に走りまわることができる広い家となります。現在は小型犬だけですが、将来大型犬を飼うことも想定し、玄関と繋がるバスルーム(犬の足や体を洗う)や階段の端をスロープにできるように配慮しています。
photo by Masao Nishikawa
所在地: 東京都 清瀬市
延床面積: 97.42㎡
施工会社: 内田産業